【ゲーム感想】ピクミン4(2023)|今一番”ちょうどいい”ゲーム

【あらすじ】

未知の惑星「PNF-404」で遭難し脱出不可能になったパイロットのキャプテン・オリマーは、無線で宇宙に向けてSOS信号を発信するが、助けに向かったレスキュー隊までもが原因不明のトラブルにて遭難してしまう。唯一の希望は、新人ということで出動せず待機していた主人公だけだった…というお話。

 

 

個人的には初めての『ピクミン』シリーズ。GCの1~2も気になってはいたが、妹がいてあまり一人用ゲームを買うのを良しとされていなかったのと、シビアそうな世界観にビビって手を出さずじまいだった。ただ、そんな初心者でも全然問題ないような親切設計で、パズルや戦闘でもたもたしているとヒントをくれるし、お助けキャラである犬?のオッチンのおかげで移動や戦闘もかなりやりやすく、ほぼストレスなく進められるのが良かった。取り返しがつかない惨状に陥っても「巻き戻し機能」で数分前に戻せるので、トライ&エラーがやりやすいのも嬉しいところ。

敵となる原生生物の生態が様々で、効率的に倒すためにはピクミンの特性を活かして上手いこと攻撃することが必要な一方で、ある程度の犠牲を厭わないのであれば割とごり押しでなんとかなるというバランスも良い感じ。1匹もピクミンを死なせないというのはかなり難しいので、無残に食われたり押しつぶされていくのを目の前に対処するしかない…という状況がよくあるというシビアさは予想していた通り。こういう無慈悲な感じ、GC初期の頃の時代のゲームらしい殺伐とした空気感ほんのり残っているような気がする。

 

ミニゲームとして用意された「ダンドリバトル」「ダンドリチャレンジ」「夜の探索」も楽しくて、決められた時間内でいかに効率よく仕事をこなせるかという、名前の通りの「段取り力」を試される。「バトル」は物資の奪い合いというパーティーゲーム的な対戦要素、「チャレンジ」は詰将棋的にルートを開拓しながらピクミンに仕事を割り振っていくパズル要素、「夜の探索」は所定のエリアを敵から守り続けるというタワーディフェンス的要素がとそれぞれ違った楽しさがあり、どれも熱中してしまう。

 

難点を挙げるとすれば、エリア間の移動のロードが結構長いところくらいかな。割と短いスパンで洞窟に入ったりするので結構待たされることが多い。ただ、このロード中のTIPSに攻略の大ヒントが書かれていたりするので、この長さに助けられることもあったりするが。

 

個人的に、このピクミン4のボリューム感がかなりちょうどいいな、と思った。本編だけでも2~30時間程度遊べて、上述のミニゲームやエンドコンテンツのやりこみ要素も含めたら更にじっくり遊べるんだけど、ゲームの終わりは目に見えている感じ。最近の大作ゲームはオープンワールド形式が多くて、サブクエストとか収集要素が無数にあり、それはそれで楽しいんだけど、それを網羅するのは飽き性の自分には難しいので、手が届く範囲にすべてがあるというのがなんか嬉しかった。

かなりハマったので今switchで出来る1~3にも手を出してみたいなとは思ってるんだけど、特に1はかなり難易度高いと聞いて若干しり込みしている。僕にオッチン無しで戦うことなんて可能なのか……。